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畳について

畳の性能と効果

鎮静効果

い草は天然植物です。い草の香りには「鎮静効果」があり、まるでお部屋の中で森林浴をしているのと同じ効果が得られます。(アロマテラピー効果)

断熱効果

い草は直径1.5ミリぐらいの細い草ですが、中身はスポンジ状になっています。畳床もわらはスポンジ状になっていて、高さ40センチくらいに積み上げたものを6センチ程度に圧縮して作られています。科学床(建材床)も良質の天然木質パルプとスタイロフォームを使用しているため、間にたっぷり空気を含んでいます。空気には熱を伝えにくい性質があるので、断熱材の働きをしています。

吸音遮音効果・弾力効果

畳はフローリングとちがい適度な弾力性があります。そのため吸音・遮音効果そして転んでも衝撃を吸収する役目もあり安全です。

空気清浄効果

畳表には今問題になっている有害な化学物質の1つホルムアルデヒトや二酸化窒素を吸着する機能も備わっています。 ホルムアルデヒドは、合板や壁紙の接着剤、塗料に使われている事があります(最近では使用していない場合や、軽減されている物もあります)。 二酸化窒素はボイラーや、車のエンジン、家庭のコンロ、ストーブなど燃料を燃焼させる過程でできた、一酸化窒素が大気中で酸化されたものです。人体には呼吸器系疾患の原因にもなったりします。

抗菌作用効果

最近の研究で、い草は腸管出血性大腸菌 О157、サルモネラ菌、黄色ブドウ球菌などの食中毒細菌、バチルス菌、ミクロコッカス菌などの腐敗細菌に対して抗菌作用のあることが明らかとなっています。この様な事実から畳は天然の抗菌素材といえます。(農学博士 森田 洋 氏レポートから)

このように畳は建物の一部というだけでなく上記のような様々な効果がそなわっています。

畳のお手入れ方法

そうじは掃除機で

畳表はあまり拭かないで下さい。目に沿って掃除機をかければ十分です。気になる方は、掃除機をかけてから、カラ拭きにして下さい。でないと畳の目の中にホコリが入り、かえって黒ずんできます。

畳の上にじゅうたんを敷かないで下さい

畳は呼吸しています。畳の上一面に上敷きやじゅうたんを敷くと畳の機能のひとつである調湿気能を妨げカビ、ダニの発生の原因になるだけでなく、畳の寿命も縮めてしまいます。

室内の温度を下げましょう

上に書いたように畳には調湿機能があります。しかし、最近の建物は機密性が高く湿気も室内に溜まりやすくなっています。畳の調湿機能にも、限界があります。一日に1~2回10分~15分程度は窓を開けて室内に風を通してあげましょう。そうする事でお部屋の湿度を下げ、ダニ、カビの発生をおさえます。

湿気は家の大敵です。畳を上げて風を通せば畳や家の寿命も延ばす事になるのです。

畳替えはお早めに

畳は家で快適に過ごすための道具です。定期的に手入れをしてあげましょう。

お部屋の条件や使い方にもよりますが、畳を替えるタイミングは、表替えは6~7年、又は畳の表面が擦り切れて衣服に付くようになったら。

裏返しはあまり長く使うときれいにならなかったり裏返しできなくなったりする事があるので早めの3~5年が理想です。

畳の歴史

「畳」の歴史はとても古く、日本最古の書物「古事記」にも登場しています。現在のような厚みのある形になったのは平安朝時代で身分の高い人たちの座具や寝具として使われていました。身分によって畳の大きさ、厚み、畳縁の色柄などが決まっていたようです。

この身分による畳の差別は、江戸時代中期まで残っていました。 そして鎌倉時代から室町時代にかけて、だんだんと部屋全体に敷き詰められるようになり、寝具から建物の床材になっていきました。 安土桃山時代からは、茶道の発達により数奇屋風書院造りになっていき、茶室建築から畳は町人の家に広まっていきました。

畳は約1300年の歴史をもち、大和民族の生み出した日本の気候風土に最も適した、日本独自の建材です。近年、石油製品の発明や科学の進歩で、色々な科学繊維が次々と登場してきたのにも関わらず畳がなくならなかったのは、それほど畳は素晴らしいものだからです。

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