夏場は汗を吸う畳が快適に感じる

■夏に畳が気持ちよく感じるワケ

夏場は畳の部屋が気持ち良く感じませんか。
い草の緑が爽やかだから、い草のほのかな香りが涼し気だからなど、見た目や香りのせいだと思っている方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、畳の上を歩くとサラリとしていて、見た目や香りだけではないことがわかります。
夏場は汗をかきやすく、足が汗ばむことがあります。
ですが、畳の上はサラッとして気持ち良く歩けるのではないでしょうか。
この理由は、い草に吸湿作用があり、汗や湿気などの水分を吸収してくれるからです。
素早く吸い込んで、空気中に放出するという調湿作用を発揮してくれ、汗ばむ季節もサラリと気持ち良く過ごせます。

■布団の敷きっぱなしなどに気を付けよう

普段は洋室のベッドで寝ている方も、夏は涼しいからと和室に布団を敷いて寝るなんて方もいるかもしれません。
赤ちゃんのお昼寝は畳のお部屋が安心というご家庭もあることでしょう。
確かに、畳の部屋は夏場でも涼しく過ごせ、寝ている間にかく汗も吸収してくれるのが魅力です。
ただし、畳にも限界があります。
湿度が高くなりすぎた場合や目一杯に汗を吸収すれば、飽和状態になってしまい、吸収した湿気を放出できなくなります。
たとえば、布団をずっと敷きっぱなしにしていると、次第にじめじめしてきたり、布団を上げた時に、畳に汗じみができてしまったり、カビが生えてしまうことがあるので要注意です。
面倒でも、布団は毎日上げ下げすることや定期的に干して、畳の換気をしてあげましょう。